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2013年3月28日木曜日

「おためしiPad」サービスをはじめました!

富山大学中央図書館では、iPadの学内者向けサービスとして、館内貸出を行っております。
 このiPadには、各国のニュース・ラジオを視聴できるアプリ、語学学習ができるアプリ、論文検索ができるアプリなど、さまざまなコンテンツが入っています。

このたび、もっと気軽に利用していただくために、「おためしiPad」サービスを開始します。
ちょっとさわってみたい、どんなアプリが入っているのか見てみたい、という方は、ぜひお使いください。場所は、図書館のカウンターそばにあり、黄色と青色のポスターが目印です。

 ←画面は、宇宙探検ができる『Solar Walk』(ソーラーウォーク)というアプリです。
















また、ヘッドホンも備えていますので、音楽や世界的著名人の講演も楽しむことができますよ!

 (学内者向けサービスのお知らせ)
もっとじっくり使ってみたい方は、カウンターでiPad館内貸出手続きをどうぞ!


(過去のiPad関連記事)
2012年9月7日 iPadで利用できるアプリが増えました!
http://u-toyamalib.blogspot.jp/2012/09/ipad.html

2012年2月23日 中央図書館でiPad2の貸出サービスを開始します
http://u-toyamalib.blogspot.jp/2012/02/ipad2.html

【終了】 「富山大学展」を開催中です! (中央図書館2階ホール 5月25日(土)まで)

「富山大学展」は盛況のうちに終了いたしました。
たくさんのご来館ありがとうございました。

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中央図書館2階ホールにおいて、「富山大学展」を開催中です。

「富山大学展」は昨年も開催しましたが、今回の展示は、掲示物や展示品がさらにレベルアップし、たいへん充実した内容となっております。

富山大学の皆さん、また地域の皆さま、富山大学の源流、はるか明治6(1873)年に思いをはせてみませんか。

5月25日(土)まで開催しています。
中央図書館開館中はいつでもご覧になれますので、ぜひお越しください。




ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の熊本時代の講義録を刊行!

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の熊本県第五高等中学校での英語の授業の講義録をまとめた『ラフカディオ・ハーンの英語教育』が刊行されます。

昨年、戦前からハーンの著作を数多く出版した北星堂の創業者、中土義敬(富山市出身)の遺品が富山大学附属図書館に寄贈された折、熊本時代の講義録の写しが発見されました。この資料は、ハーンの授業内容を克明に記録した五高生の講義ノートの写しであり、優れた英語教師として各地に赴いたハーンを知る上で、熊本時代の空白を埋める第一級の史料として注目を集めていたところです。富山大学附属図書館では、ハーン研究の第一人者である平川祐弘氏(東京大学名誉教授)の監修の下、この重要史料の出版の準備を進めてまいりましたが、福岡市の弦書房から四月上旬に刊行されることとなりました。

この冊子では、左側ページに原本となる書写資料の復刻画像を掲載し、右側ページにその翻刻と翻訳が掲載されています。平川祐弘氏と西川盛雄氏(熊本大学名誉教授)による詳細な解説もあり、ハーン愛好者、英語教育・英語研究者におすすめの貴重な文献となっております。冊子は富山県内の中学校、高校、大学や図書館などに配る予定ですが、興味を持たれた方はご購入ください。

【参考】

2013年3月19日火曜日

富山大学附属図書館研修会「新聞・雑誌を使い倒す!―最近の科学報道を題材に―」(報告)


 2013315日(金)、富山大学附属図書館研修会「新聞・雑誌を使い倒す!―最近の科学報道を題材に―」を開催。学内外から28名の方に参加いただきました。お礼を申し上げます。

 講師である林衛先生は、総合科学雑誌『科学』(岩波書店)ほかの編集者経験があり、科学コミュニケーションの研究者です。今回の研修会では、新聞や雑誌の報道の受け止め方について、多くの視点を提示していただきました。研修で印象に残った点をご報告します。

 まず、講師の自己紹介もかねて、『科学』や『日経サイエンス』といった科学雑誌をめぐる次のような話題が提供されました。

  • 本や雑誌が売れない原因を読者や文化状況に求める社内の雰囲気を感じ、本当にこんなことでよいのかと考えた。『科学』では、執筆を依頼の際、“わかりやすく”とお願いするのをやめ、“学問的・社会的に大事なこと”をどう表現したらよいのか打合せするよう心がけた。読者にとって魅力的な誌面になり、数字にも表れた。 
  • 1995年の阪神・淡路大震災の後、阪神地域での直下地震発生の可能性を示す最新の地質断面図を『科学』に掲載した。しかし,ほぼ同様の断面図が、日本で最もよく使われている中学校の理科教科書に1981年から掲載されていた。世界で最も研究と“啓蒙”が進んでいたのに、その内容が共有されてこなかった。社会のしくみを問題にしないとならない。科学者は人々の「理科離れ」を憂えているが、専門の論文ばかり気にして、科学雑誌を読まない(「科学者の科学離れ」)。 
  •  総合科学雑誌を読むことは専門を超えた多様な科学の世界を知ることである(総合科学雑誌の編集者には,雑誌を越えて科学そのものを編集するのだという志が必要である)。

 次に、同じニュースを各新聞がどのように書いているか(またはいないか)を比較。

 20024月に世界を驚かせた「クローン人間誕生か」というニュースの二紙での取り上げ方の違いをめぐって、「科学報道としてどちらが優れていると思うか」という講師の問いかけがありました。グループでの意見交換では、「冷静に報道したA紙の方がよい」「詳しく過程が報道されているB紙の方がよい」など、様々な意見があり、新聞の読み方にもさまざまな観点があることがわかりました。

 林講師は、カントの「自己みずからの悟性を使用する勇気をもて!」とのことばを引き、主体性をもって知識や情報を活用し、必要があれば基礎・基本に立ち返ること、これが重要だとの考えを述べました。

 今回の研修会は小さな机に35名ほどのグループをいくつかつくって受講しました。講師の質問に答えたり、図書館職員・学生・大学関係者と一般の方が交わって、互いの意見を交換したり、参加者ひとりひとりが主体的に考えるよい機会となりました。

 附属図書館では、これからも図書館や蔵書・資料に関することを軸に、大学内外の方にとって学びの機会となるイベントを企画していきますので、ご期待ください。


2013年3月13日水曜日

【資料紹介】『五ヶ山塩硝出来之次第書上申帳』

富山大学附属図書館では、現富山県南砺市の菊池家に伝来した重要史料である『菊池文書』を所蔵しており、その一部をデジタル化公開しています。
今回はその中から、五箇山における塩硝生産の総てを記録した重要な史料である『五ヶ山塩硝出来之次第書上申帳』を紹介します。

合掌造り集落として世界遺産に指定されている富山県の五箇山は、鉄砲火薬の原料である塩硝の一大産地であったことでも知られています。
五箇山での塩硝生産がいつから始まったかは明らかではありませんが、浄土真宗本願寺勢力(一向一揆)と織田信長との戦い(石山合戦)において五箇山の塩硝が使われた記録が残っています。その後、前田家が五箇山を支配し、一向一揆が沈静化すると、塩硝は加賀藩に買いつけられるようになりました。山深い五箇山では、幕末に至るまで秘密裡に塩硝の生産が行われ、加賀藩の軍事力を支える「秘密工場」として機能しました。

塩硝の製造方法はいくつかあるようですが、五箇山ではわが国独特の「培養法」による製造が行われました。
培養法は、自然の草(ヨモギ、しし独活、麻殻、稗殻など)と、蚕の糞などを利用して製造する方法です。五箇山の民家では蚕を育て、糸を生産していたことから、その糞が大量に貯められており、これが偶然に塩硝の培養と結びついて生産法の改良が加えられたと見られます。これは、現在のような微生物学や化学の知識も情報もない時代に編み出されたバイオテクノロジーとでもいうべき画期的な方法でした。

加賀藩前田土佐守の命により、五十嵐孫作が文化八年 (1811)に書いた五箇山での塩硝生産調査の報告である『五ヶ山塩硝出来之次第書上申帳』に、この製造方法が詳細かつ正確に記載されています。
富山大学附属図書館所蔵の『菊池文書』中にその写しが存在しており、富山大学学術情報リポジトリToRepoからデジタル化公開しておりますので、ぜひ一度ご覧ください。


参考文献