中央教育審議会答申(平成20 年)では、3 つの方針(アドミッション・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、ディプロマ・ポリシー)の策定により、各大学の教育の個性化・特色化と学士像の明確化を求めており、これに合わせて各大学では多様な教育改革に取り組んでいる。答申では学士力の要素として情報リテラシーを明示するなど、情報リテラシーの育成に関しても、教育改革の一環として取り組むことが期待されている。 大学図書館では、情報リテラシーを「情報のニーズを認識し、ニーズに適合する情報を効率的に発見・評価・利用する能力」(アメリカ研究大学図書館協会)とする理解が一般的である。ここでいう情報とはコンピュータリテラシーやインターネットリテラシーとして言及される情報をも包含する幅広い概念で、主に各学問分野の学術情報を核とする情報それ自体を指している。 このような理解の下、北米を始めとして、図書館員が教員と連携して情報リテラシー教育を企画したり実施したりする大学も多く見られる。今後、学生の自主的・能動的な学修態度を育成するために、図書館をひとつの情報資源と位置づけ、図書館資料を含む多様な学術情報を活用するリテラシーを育成することが重要な課題となっている。 本FD セミナーでは、「授業(教員)と図書館との連携による情報リテラシー教育」を研究課題とし、海外の事例をフィールドワークしながら、自ら実践もしておられる三重大学の長澤先生をお招きして、学士力の育成方法を情報リテラシーの観点から実践的に学ぶ機会を提供する。教員と図書館が連携した情報リテラシー教育のあり方、アクティブ・ラーニングの実践に興味・関心のある研究者、図書館員のご参加をお待ちしています。 対 象 : 大学教員、図書館職員 日 時 : 平成29年3月8日(水)13時30分~17時 場 所 : 富山大学中央図書館2階プレゼンテーション・ゾーン http://www.lib.u-toyama.ac.jp/chuo/contact.html#contact_2 プログラム: 13:00 受付開始 13:30 オープニング 趣旨説明 村上図書館情報課長 13:40 基調講演「図書館を活用したアクティブ・ラーニングの実践」 講師 長澤多...