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【終了】【ご案内】 附属図書館研修会「新聞・雑誌を使い倒す!―最近の科学報道を題材に―」3月15日(金)開催

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<この研修会は終了しました。多くの方のご参加、ありがとうございました。> <日時> 2013年3月15日(金) 14:30~16:30 <場所> 富山大学中央図書館 2階 プレゼンテーション・ゾーン  ふだん、何気なく読んでいる新聞や雑誌の成り立ちを知り、有効に使いこなしていくための技術と心構えについて、原発問題やiPS細胞などの最近の科学報道を題材に議論します。  講師兼ファシリテーターは岩波書店『科学』の元編集者、林衛先生です。雑誌編集の表も裏も知り尽くした先生と、新聞・雑誌の本当の読み方を考えてみましょう!  【講師プロフィール】 林衛(はやしまもる)先生 <富山大学人間発達科学部准教授>  元岩波書店『科学』ほか編集者, ジャーナリスト。2006年4月から現職。  研究室ウェブサイト http://scicom.edu.u-toyama.ac.jp/ <対象> 富山大学教職員・学生、図書館関係者、その他希望される方         一般の方のご来場もお待ちしています      《申し込み・参加費は不要です。所定の時間・場所にお集まりください。》 <アクセス> 富山大学中央図書館        (五福キャンパス内メインストリートのつきあたりにある茶色の建物です)         http://www.u-toyama.ac.jp/jp/access/gofuku/index.html <問い合わせ先> 富山大学学術情報部図書館情報グループ(担当:赤祖父)              E-mail akasofu(at)adm.u-toyama.ac.jp                    (at)を@に置きかえてください)              TEL 076-445-6898 FAX 076-445-6902

「ろくろ首」を含む小泉八雲の手書き原稿(草稿)をデジタル化公開

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富山大学附属図書館では、『怪談』の中でも特に有名な 「ろくろ首」を含む小泉八雲の貴重な手書き原稿(草稿) をデジタル化公開しました。 本資料は本学が保有する小泉八雲の蔵書( ヘルン文庫 )に含まれていたものではなく、当館が八雲に関連する研究資料を収集する過程で入手したものですが、小泉八雲の創作の過程を垣間見ることのできるとても興味深い内容の資料です。 本資料は封筒1枚及び鳥の子紙による原稿10枚からなります。 複数の作品の草稿と思われる手書き原稿が含まれており、なかなか複雑で興味深い構成になっています。 封筒には、"(Semi.) Illustrations."とあり、八雲のエッセイ「蝉」(『影』 所収)に掲載された蝉の挿画の名前が記載されています。また、人差し指で"Illustrations."の文字を指さしている絵も描かれています。 しかしながら、封筒と中味(本体)とは別物です。 本体の構成は次のようになっています。 1枚目から3枚目の表書きは「ろくろ首」の手書き原稿の断片です。1枚目に"The Story of Kwairyo"と表題が記載されていますが、"Kwairyo"とは「ろくろ首」の主人公である「回龍」のことです。印刷刊行されたものとは一部字句が異なっていますので、草稿と思われます。 4枚目から6枚目は、夢を食べる動物とされる獏のことを書いた断片ですが、『骨董』に所収の「夢を食うもの」とは異なっています。 7枚目から10枚目は、特定の著作に対応するものではありませんが、「禅の公案」(『異国情緒と回顧』所収)と関係のある記述や、「御束帯」「冠」「下重ね」などの日本語に英語で説明した鉛筆書きが見られます。 1枚目から3枚目には裏書きがあります。1枚目の裏書きは「おしどり」(『怪談』所収)の冒頭部分、2枚目の裏書きは「蝶」(『怪談』所収)の草稿の一部分と思われます。 7枚目から10枚目にも裏書きがあります。 以上、簡単に紹介しましたが、内容が不明の部分もありますので、識者の方にご教示いただければ幸いに存じます。 詳細な内容記述を含む書誌データと本文のPDFデータが 富山大学学術情報リポジトリToRepo に登載されています。次から