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「朝鮮開化期大衆小説原本コレクション」の画像データを公開!

富山大学附属図書館(中央図書館)が保有する 特殊コレクション のひとつである「朝鮮開化期小説原本コレクション」(※)は、20世紀初頭の朝鮮において出版された大衆娯楽小説の原本234冊からなるコレクションであり、本国にも残っていない貴重な原本を含んでいます。 このたび本コレクションのうち、特に貴重な原本を含む34冊分の画像データが 富山大学学術情報リポジトリToRepo から公開されましたので、お知らせします。 画像化データタイトル順一覧 ※  朝鮮半島において 20 世紀初頭から多量に出版された廉価本のコレクション、総 234 冊。出版年は 1902 年から 1978 年にわたる。極彩色の絵が入った表紙が特徴的で、朝鮮語ではタクチ本と呼ばれる。新たに創作された小説、古典小説のリライト、国外の小説の翻案・翻訳小説など小説類が最も多い。他に笑話集、漢文や日本語の学習書、宗教書、各種の教養書など、多様なジャンルが含まれている。

中央図書館でiPad2の貸出サービスを開始します

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中央図書館では、本日2月23日(木)より、iPad2の貸出サービスを始めました。 学内者(学生・教職員のみなさん)向けサービスです。気軽に試して、ぜひご意見をお聞かせください。 利用方法などについては、以下をご覧ください。 ------------------------------------------------------------------------               iPad2の利用について                                             中央図書館 (ア) 利用について  貸出対象:学内者のみ(学外者不可)  利用場所:中央図書館内  利用時間:開館時間内(当日中のみの貸出,閉館30分前までに返却)  全部で10台ありますが、講習会や授業、設定作業等で利用できないこともあります  貸出手続:中央図書館カウンターで貸出します。申込み用紙に記入していただき、学生証または図書館利用証と引き換えにお渡しします。  アクセサリ(ヘッドホン、TV接続用ケーブル)をお使いになりたい方は申込み用紙にご記入ください。 (イ)注意  貸出に際して学生証、附属図書館利用証が必要となります(教職員の方で附属図書館利用証をお持ちでない方は図書館カウンターで利用者登録を行ってください)。  無線LAN(インターネット)を利用の際には、総合情報基盤センターのIDとパスワードが必要です(手順は「無線LANの設定方法」をご確認ください)。  利用終了後は他の利用者に無断で利用されないように無線LANの設定を削除してください。  当日のみの利用となります。必ず閉館時間の30分前までに図書館カウンターまで返却してください。  教育,研究に関係のないウェブサイトの閲覧は禁止します。尚、利用者・利用日時・アクセス先などは総合情報基盤センターで記録している事に留意してください。  万一,紛失・破損した場合は弁償して頂きます。 (ウ)お願い  現在試行運用中です。利用状況によっては今後の運用方法が変更になる場合があります。適切な利用をお願いいたします。  利用していて気づいた点・不便に思った点等ありましたらアンケートにその旨ご記入ください。 ---------------------

富山大学附属図書館研修会「蔵書こそは図書館の切り札」報告

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平成24年2月16日(木)、富山大学附属図書館(中央図書館)2階の プレゼンテーションゾーン において、 研修会「蔵書こそは図書館の切り札」 が開催されました。 当日は、 東京大学経済学部資料室 の専任講師であり、富山大学の卒業生でもある 小島浩之氏 をお招きし、1時間以上にわたる講演の後、参加者28名を交えた質疑応答・ディスカッションが行われました。 小島氏の講演は、蔵書保存の重要性とその活用というテーマをベースに、中国における歴史記録の問題から図書館サービスの具体的あり方に至るまで、多岐にわたって展開されました。その全てを記すことはできませんが、特に印象的ないくつかのトピックを挙げてみます。 前近代においては情報の記録に国家意思が強く介在しており、そこからはずれた記録は残らなかった。⇒ 残そうとする人間の意思がなければ書物は残らない。 現在では誰でもが情報を発信できるが、記録を保存して伝えられるのは古今東西、図書館、文書館、博物館に限られる。特に重要なのは図書館であり、現在の図書館は、保存すべき情報を取捨選択できる権限まで有している。 人類のリスクマネジメントのために資料を後世に残すことが必要である。 蔵書(情報)の保存、充実、特色化、公開サービスといった間接サービスの充実こそ、真の利用者サービスにつながる。機関の歴史に根ざした蔵書や組織の特徴の把握と特色化が必要。 誠実な利用者サービス、ブラウジングや蔵書解題・解説(OPACが全てでない)、インターネットの効果的利用、中身のある利用者広報を! デジタルと紙は両方とも重要 専門性とは何か、専門家とは何か ⇒ 自分の専門分野以外にも理解を持つこと 講演後のディスカッションにおいても、デジタル保存の問題、キュレーションやアーカイブと図書館、目録記述のあり方、図書館員は論文を書くべき、など、様々な話題が展開され、研修会は時間を大幅に超過して終了しました。 また、今回の講演資料はこちら( http://hdl.handle.net/10110/6579 )から閲覧することができます。どうぞご覧ください。 なお、富山大学附属図書館では、今回の研修会をきっかけに、図書館活性化を企図したイベントを継続的に開催していきたいと考えています。今後にご期待ください。

中央図書館臨時企画展示「本の本」実施中!

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出版 印刷 装丁 書店 書評 図書館 読書 電子書籍... 「本」にまつわるさまざまな本を集めました。 貸出もできます。どうぞ手にとってゆっくりご覧ください。 中央図書館1階、リフレッシュ・コミュニケーションゾーンのエントランス付近で実施中です。 ■ 「本の本」展示図書一覧 ※ この企画は2月10日(木)に開催した 附属図書館研修会「蔵書こそは図書館の切り札」 とのタイアップ企画です。 ※3月14日(水)、展示図書が追加されました。

SPARC Japan セミナー in 富山 「学術情報流通の未来を切り開く」 が開催されました。

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2012年2月10日(金)、 第4回 SPARC Japan セミナー2011 「学術情報流通の未来を切り開く―電子ジャーナルの危機とオープンアクセス―」 (主催:SPARC Japan (国立情報学研究所) 共催:富山大学附属図書館)が、富山大学黒田記念講堂会議室において開催されました。当日の富山は、16年ぶりに積雪80cmを記録する悪天候であったにも関わらず、約50名の参加者がありました。日本動物学会事務局長である永井裕子氏の司会進行の下、電子ジャーナルの価格高騰など、大きな困難をかかえている学術情報流通の現状と、その打開策としてのオープンアクセス(インターネットを介して学術論文を誰もが無料で閲覧可能な状態にすること)の推進などの問題をめぐって、充実した講演と活発な討論が行われました。 まず最初の登壇者である 国立情報学研究所 (以下「NII」)の森いづみ専門員からは、 「NIIによる学術情報流通基盤の構築について : オープンアクセス関連の事業・サービスを中心に」 の演題で、 機関リポジトリの構築支援 、 SPARC Japan 、 SCOAP 3 、 JUSTICE など、NIIの関わるさまざまな取り組みが紹介されました。 次に登壇した 独立行政法人物質・材料研究機構 (以下「NIMS」)の谷藤幹子科学情報室長からは、 「ビッグディールからの脱却の試み : 窮余末路の図書館の明日は」 の演題で、予算の削減と価格の高騰が進む中、ビッグディール(電子ジャーナルの大規模一括契約)から脱却するべく、自身が取り組んできた電子ジャーナル購読最適化のための実践が具体的に報告されました。また、NIMSの機関リポジトリ eSciDoc を活用した多様な研究支援システム( 元素戦略ライブラリー 、 材料科学ライブラリー など)の紹介もありました。 最後に、同じくNIMSの轟眞市主幹研究員は、 「研究者のアウトリーチ活動としてのセルフアーカイビング」 の演題で、研究成果物のセルフアーカイビング( 一般にアクセスできるWebサイトへデジタル文書を寄託すること )によってもたらされた様々な波及効果について、自身の経験に基づき具体的に報告し、研究者自身による研究成果のオープンな発信を推奨しました。さらに、セルフアーカイビングを誰でもが続けられるようにするための環境づくり

2012年2月16日(木) 14:00~15:30 富山大学附属図書館研修会 講演「蔵書こそは図書館の切り札」

 高度情報化社会の今日、図書館に求められるサービスは多様化しています。しかしながら、図書館の基本はやはり蔵書にあるのではないでしょうか。  本研修会では、東洋史の研究者であり、図書館の運営者でもある講師の方から、図書館の蔵書にまつわるトピックスを中心に講演していただきます。この研修を通してこれからの図書館のあり方について一緒に考えていきましょう。 場所 富山大学中央図書館 2階 プレゼンテーション・ゾーン 日時  2012年2 月 16 日(木)  14:00 ~ 15:30 研修内容  ◆ 14:00 ~ 15:10  講演「蔵書こそは図書館の切り札」     講師:小島浩之氏(東京大学経済学部資料室・専任講師)    ◆ 15:10 ~ 15:30   質疑応答 【講演内容】  図書館は、その機能や役割が幅広いため、様々な部門で多くの問題を抱えている。こういった問題点を解決する糸口の一つが、図書館が有するコンテンツ、すなわち「蔵書」にあるのではないだろうか。なぜなら、蔵書と図書館の関係には、「鳥と卵のどちらが先か」という有名な命題と同じくらい強い因果性のジレンマがあるからである。 講演者は、研究者(一利用者)としてだけでなく、図書館の組織運営に関わる立場から、ここ 10 数年大学図書館に関わってきた。その過程で講演者が考えてきた図書館蔵書の意味や価値、さらには図書館の経営資源としての蔵書利用法などを述べ、現在の図書館が抱える諸問題解決のためのヒントを提供したい。 【講師紹介 】   小島浩之(東京大学経済学部資料室・専任講師)  岐阜県高山市生。富山大学経済学部卒業、京都大学大学院文学研究科修士課程修了後、 2000 年より東京大学経済学部助手として資料室に勤務。 現在は東京大学大学院経済学研究科講師・経済学部資料室長代理。 専門は東洋史学および歴史資料の保存と活用に関する研究。 参加対象者   富山大学教職員・学生、図書館関係者、その他希望される方   申し込み・参加費は不要です。所定の時間・場所にお集まりください。 アクセス 富山大学中央図書館   (五福キャンパス内メインストリートのつきあたりにある茶色の建物です)   http://www.u-toyama.ac.jp/jp/access/